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食器のこと2026.10.09

招き猫の日とは|9月29日の由来と伊勢・瀬戸の招き猫まつり

招き猫の日とは|9月29日の由来と伊勢・瀬戸の招き猫まつり

9月の終わりになると、焼き物の町や門前町が招き猫であふれます。店先にも、通りの飾りにも、展示会場にも。そのきっかけになっているのが「招き猫の日」です。

先に要点を書きます。招き猫の日とは、毎年9月29日の記念日です。招き猫の愛好家組織・日本招猫倶楽部が1995年に制定しました。倶楽部は日付に「来る福(くるふく)」と読みを添えています。この日にあわせて、三重県伊勢市や愛知県瀬戸市では「来る福招き猫まつり」が開かれています。

この記事では、日本招猫倶楽部の公式サイト、三重県と愛知県の観光公式サイトをもとに、招き猫の日の由来と各地のまつりを整理します。私たちCAFORAは、招き猫の産地でもある瀬戸と、隣の美濃で器を焼いています。

招き猫の日とは:1995年に日本招猫倶楽部が制定

招き猫の日を定めたのは、日本招猫倶楽部です。倶楽部の公式サイトは、自分たちを次のように紹介しています。

日本招猫倶楽部は、1993年に設立された全国的な招き猫の愛好家組織です

設立日は1993年9月29日。そして2年後の1995年9月29日に「招き猫の日」(Lucky Cat Day)を制定したと、倶楽部の年表に記されています。招き猫の日は、倶楽部の設立日と同じ日付です。

出典:ABOUT|日本招猫倶楽部、日本招猫倶楽部 公式サイト

なぜ9月29日なのか

倶楽部のトップページには「9月29日 来る福(くるふく)」と書かれています。9=く、29=ふくと読めば「来る福」。福を招く猫の記念日にふさわしい読み合わせです。

項目

内容

日付

毎年9月29日

読み

来る福(くるふく)

制定

1995年9月29日

制定者

日本招猫倶楽部(1993年9月29日設立)

英語名

Lucky Cat Day

倶楽部は、会報誌の発行を中心に、招き猫の情報交換や会員の交流、招き猫イベントの支援をしている団体です。右手・左手の意味や色の意味もこの倶楽部が整理して公開しています。くわしくは 招き猫の右手と左手の意味 にまとめました。

来る福招き猫まつり:伊勢から始まった

招き猫の日とあわせて知っておきたいのが「来る福招き猫まつり」です。倶楽部はまつりの趣旨を次のように書いています。

来る福招き猫まつりは、いつも私たちに福を招き続けてくれている招き猫たちに一年に一度、関係者一同で、町を挙げて感謝を捧げるものです

出典:NEWS/EVENT|日本招猫倶楽部

倶楽部の年表によると、まつりは次の順で広がりました。

年

出来事

場所

1995年

第一回 来る福招き猫まつり(9月29日〜10月10日)

三重県伊勢市

1996年

来る福招き猫まつり in 瀬戸

愛知県瀬戸市

1998年

来る福招き猫まつり 開始

長崎県島原市

招き猫の日を制定したのと同じ1995年に、伊勢で第一回が開かれています。記念日とまつりは、最初からセットで始まったと言えます。倶楽部のサイトには、このほか長野県諏訪市のまつりも紹介されています。

伊勢の来る福招き猫まつり

伊勢のまつりの会場は、伊勢神宮内宮の門前町・おかげ横丁です。三重県の観光公式サイトは、2026年の第32回について、9月19日から29日までの11日間の開催と紹介しています。中身は次のようなものです。

  • 全国の作家の新作を並べる「招き猫現代作家展」
  • おかげ横丁の各店舗での「来る福展覧会」
  • 招き猫の絵付け教室などの体験企画
  • 9月29日の招き猫の日には、最終日限定の催し

出典:観光三重(三重県観光連盟)

瀬戸の招き猫まつり:磁器の招き猫を量産した町

瀬戸のまつりは「来る福招き猫まつり in 瀬戸」です。なぜ瀬戸なのかを、愛知県の観光公式サイトはこう説明しています。

明治30年代に日本で最初に磁器による招き猫の量産を始め、100余年に及ぶ招き猫の歴史がある瀬戸で、平成8年からこのおまつりが始まりました

出典:第31回 来る福招き猫まつり in 瀬戸|Aichi Now(愛知県公式観光サイト)

平成8年は1996年で、倶楽部の年表と一致します。2026年の第31回は9月26日・27日に、名鉄瀬戸線「尾張瀬戸駅」周辺で開かれました。目玉は、公募で選ばれた100人の作り手の創作招き猫を並べる「にっぽん招き猫100人展」です。このほか招き猫づくり体験や、陶製の招き猫弁当箱が付くランチなどがありました。

瀬戸の招き猫が、常滑の招き猫とどう違うのか。細身で前垂れを着けた瀬戸系と、二頭身で小判を抱える常滑系の違いは 招き猫の瀬戸と常滑の違い で整理しています。瀬戸で置物がどう量産されてきたかは 瀬戸ノベルティとは が参考になります。

磁器の白さや釉薬の色は、写真ではなかなか伝わりません。招き猫も器も同じです。このあと写真で紹介する菊池俊治さんの manekineko も、商品ページでサイズ(高さ110mm)と素材を確かめられます。

招き猫の日を店で生かすには

招き猫の日は、商売繁盛を願う店にとって一年に一度、招き猫の話ができる日です。カフェで取り入れるなら、次のような形が考えられます。

1. レジ横の招き猫を季節の主役にする ふだん置いている招き猫を、9月だけ目立つ場所へ移す。右手か左手か、色は何色か。由来を一言添えるだけで、会計のときの会話のきっかけになります。

2. 器の産地の話とつなげる 瀬戸は招き猫の産地であり、器の産地でもあります。店で瀬戸や美濃の器を使っているなら、招き猫の日は産地の話をする良い機会です。瀬戸の焼き物そのものは 瀬戸焼とは にまとめています。

3. 作家ものの招き猫を選ぶ まつりでは、伝統的な型だけでなく、現代の作家がつくる招き猫も数多く並びます。店の器と素材や色をそろえて選ぶと、カウンターまわりの印象がまとまります。素材の見方は 招き猫の陶器と磁器の選び方 をご覧ください。

菊池俊治さんの招き猫「manekineko」(白)

写真は、石川県で活動する作家・菊池俊治さんの招き猫「manekineko」の白です。伝統的な瀬戸系・常滑系の型ではなく、現代の作家による作品です。

よくある質問

Q. 招き猫の日はいつですか 毎年9月29日です。日本招猫倶楽部が1995年9月29日に制定しました。

Q. なぜ9月29日なのですか 日本招猫倶楽部は、9月29日に「来る福(くるふく)」と読みを添えています。倶楽部の設立日(1993年9月29日)とも同じ日付です。

Q. 来る福招き猫まつりはどこで開かれますか 日本招猫倶楽部の年表では、1995年に三重県伊勢市で第一回が、1996年から愛知県瀬戸市で、1998年から長崎県島原市で開かれています。伊勢の会場はおかげ横丁、瀬戸の会場は尾張瀬戸駅周辺です。

Q. 瀬戸で招き猫まつりが開かれるのはなぜですか 愛知県の観光公式サイトは、瀬戸を明治30年代に日本で最初に磁器による招き猫の量産を始めた町と紹介しています。

Q. まつりの日程は毎年同じですか いいえ。2026年は伊勢が9月19日〜29日、瀬戸が9月26日・27日でした。毎年の日程は主催者の発表で確認してください。

まとめ

招き猫の日とは、日本招猫倶楽部が1995年に制定した9月29日の記念日です。倶楽部は日付に「来る福(くるふく)」と読みを添えており、倶楽部自身の設立日とも重なります。

同じ1995年に伊勢で第一回の来る福招き猫まつりが開かれ、翌1996年からは磁器の招き猫を最初に量産した町・瀬戸でもまつりが続いています。

招き猫の日をきっかけに店先へ一体迎えるなら、CAFORAでは菊池俊治さんの磁器の招き猫 manekineko を1体から取り扱っています。

CAFORA