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食器のこと2026.10.21

オリジナル食器は1個から作れる?1個と30個で変わる作り方と費用

オリジナル食器は1個から作れる?1個と30個で変わる作り方と費用

オリジナル食器を、まず1個だけ作ってみたい。そう考えて「オリジナル食器 1個から」と調べると、1個から注文できるマグカップのサービスがいくつも見つかります。一方で、窯元や食器メーカーに相談すると「30個から」「100個から」と言われることもあります。

同じオリジナル食器なのに、なぜ1個から作れるものと、まとまった数が要るものがあるのでしょうか。答えは、絵柄や形を器に載せる方法と、最初にかかる固定の費用の違いにあります。

この記事では、1個から作れる方法と30個から作る方法を、費用の仕組み・毎日の洗浄・追加注文の3つで比べます。記念品を1個作りたい場合と、カフェで毎日使う器を作りたい場合で、選び方がどう変わるかも整理します。

1個から作れる方法は限られる

オリジナル食器は、1個から作れます。ただし、1個から作れるのはすでにある器に絵柄を載せる方法のうち、窯で焼かずに仕上げるものが中心です。

2026年10月時点で検索の上位に出てくるのは、次のような方法です。

  • 専用のシールに印刷し、自分で器に貼る方法
  • 表面をコーティングした器に、熱でインクを移すオンラインプリント

どちらも、版や型を新しく作らずに済むので、1個でも注文できます。

これに対して、窯で焼き付ける転写や形から作る器は、版や型を用意する必要があります。そのため、まとまった数を前提にする作り手が多くなります。

オリジナル食器を1個から作れる理由

1個から作れるかどうかは、最初に一度だけかかる費用があるかどうかで決まります。

窯で焼き付ける転写では、ロゴや絵柄を刷った転写紙を作るために版が要ります。版はデザインと色ごとに作るので、1個でも100個でも同じだけかかります。形から作る器なら、型を起こす費用が加わります。

この固定の費用は、作る個数で割って1個あたりに乗ります。仮に固定費を「1」として割り算すると、次のようになります。

作る個数

1個あたりに乗る固定費

読み方

1個

1(全額)

固定費がそのまま1個の値段に乗る

10個

0.1

1個あたりは10分の1になる

30個

約0.033

1個あたりは30分の1になる

100個

0.01

1個あたりは100分の1になる

1個だけ作ると、版や型の費用をその1個がすべて背負います。作り手が「30個から」のような最低ロットを置くのは、固定費を割り切れる数を先に決めているからです。

反対に、オンラインプリントやシールが1個から作れるのは、器もシートも既製品で、データを差し替えるだけで印刷できる仕組みだからです。固定費がほとんどかからないぶん、1個から注文できます。

1個からと30個からの比較表

方法ごとの違いを、店で使う器として確かめたい項目で並べました。2026年10月時点の各社の商品ページと、CAFORAのよくある質問の記載をもとにしています。

方法

何個から

店の食洗機

条件に合わない使い方をすると

追加注文

貼るシール(UV-DTF)のマグ

1個から

例:食洗機・乾燥機は使用不可と明記

商品ページが禁じている使い方になる

シートを注文し直して自分で貼る

オンラインプリントのマグ

最低発注数なしの例あり

例:食洗機・電子レンジ可、ただし手洗いを推奨

推奨の手入れから外れ、色や絵柄が長持ちしにくい

同じデータで頼めるかはサービスしだい

窯で焼き付ける転写(CAFORA)

本購入30個から

業務用食洗機・電子レンジとも使える

転写部分を強くこすると、ロゴが傷みやすくなる

同じ形・カラー・ロゴ転写で再注文できる

形から作る器

型を割り切れる数が前提

仕様しだい

―

型が残っているかしだい

貼るシールの例は、ME-Qの陶器マグの商品ページです。1個から注文でき、印刷はマグ本体ではなく付属のシールに行い、貼るのは注文した人です。食洗機・乾燥機での使用はやめるよう書かれています。

オンラインプリントの例は、Canvaのオリジナルマグです。最低発注数は無く、食洗機・電子レンジ使用可としながら、絵柄を長く保つために手洗いをすすめています。

「1個から作れる」と「毎日店の洗浄機に通せる」は、別の条件です。 記念品なら気にしなくてよい差ですが、店の器では毎日効いてきます。

1個で作るなら記念品向き

1個から作れる方法がいちばん生きるのは、贈り物や記念品のように、1点を大切に使う場面です。

写真やイラストをフルカラーで載せやすく、注文から届くまでも短めです。ME-Qの商品ページでは、99個までは5営業日での出荷と書かれています。誕生日や記念日、イベントの頒布品なら、十分な選択肢です。

注意したいのは、手入れの条件が商品ごとに大きく違うことです。同じ「陶器のマグ」でも、食洗機を使えるものと使えないものがあります。注文の前に、商品ページの手入れの欄を必ず読んでください。

細い線や小さな文字が剥がれやすい、と注意書きしている商品もあります。ロゴを入れるなら、線の太さにも気を配ると安心です。

店で使うなら30個から焼き付け

カフェで毎日使う器を作るなら、窯で絵柄を焼き付ける方法が向いています。洗浄機に通し、電子レンジで温め直し、何年も使う前提だからです。

焼き付けの転写では、焼き上がった器に転写紙を貼り、もう一度窯で焼きます。上絵を焼き付ける温度は800℃前後で、絵の具が溶けてガラス質になり、器の表面に焼き付きます。この工程が入るぶん、版と窯の段取りが要り、1個では割に合わなくなります。

CAFORAのロゴ転写もこの方法で、条件は次のとおりです(2026年10月時点)。

  • 本購入は30個から。ロゴ転写は単色
  • ロゴ入りは仕様確定後おおよそ5〜6週間が目安
  • 業務用食洗機・電子レンジとも使える
  • 同じ形・カラー・ロゴ転写で再注文できる

ロゴの入れ方ごとの違いは カフェの食器にロゴを入れる方法 で、待ち時間の内訳は 別注食器の納期はどれくらい? で詳しく扱っています。

1個で確かめてから30個を頼む

店の器でも、いきなり30個を頼むのは不安なものです。そこで、形と使い心地を1個で確かめてから、本注文に進むという順番が取れます。

CAFORAでは、温 -ON- と拡 -KAKU- のサンプルを1点から購入できます。サンプルはグレー・240mlで、ロゴ転写は含まれません。手に取り、実際にラテを注いで、容量や口の広さがメニューに合うかを確かめてから、30個の本購入でロゴを入れる流れです。

確かめるときは、次の3点を見ておくと判断しやすくなります。

  • いつものメニューを注いだときの液面の高さ
  • 手に持ったときの重さと、口を付けたときの感触
  • 洗い場で重ねたときの収まり

形から決めたい場合は、試作と型づくりが入るため、数も時間も大きくなります。進め方は オーダーメイド食器の作り方 にまとめています。

何個作るかの目安

30個と聞くと多く感じるかもしれませんが、店の器は割れたり欠けたりして少しずつ減っていきます。最初の数は、席数に予備を足して考えるのが基本です。

たとえば、同時に出す数に加えて、洗い場で回っている分と割れたときの補充分を見込みます。席数からの逆算は オリジナル食器の作り方 で、30個という数の背景は 小ロットでオリジナル食器を作る方法 で扱っています。

マグカップを業務用の品質で作る条件は オリジナルマグカップの作り方 も参考になります。

あわせて読みたい

温 -ON- 両手で包む、冬のひととき。取っ手のないまるい器。商品をみる

よくある質問

Q. オリジナル食器は1個から作れますか 作れます。専用のシールを貼る方法や、オンラインのプリントサービスなら1個から注文できる例があります。窯で焼き付ける方法や形から作る器は、版や型の費用を割るため、まとまった数が前提になりやすくなります。

Q. 1個だけ焼き付けで作ってもらうことはできますか 受ける作り手もありますが、版などの固定費をその1個がすべて背負うため、1個あたりは高くなります。CAFORAのロゴ転写は本購入30個からです。

Q. 1個から作ったマグを店で使ってもいいですか 商品ページの手入れの条件しだいです。食洗機が使えないと書かれている商品を業務用の洗浄機に通すと、条件から外れた使い方になります。

Q. 30個の前に形を確かめる方法はありますか CAFORAでは、温 -ON- と拡 -KAKU- のサンプルを1点から購入できます(グレー・240ml・ロゴなし)。

まとめ

オリジナル食器は1個から作れますが、それは主に、版や型が要らないシールやプリントの方法です。窯で焼き付ける方法は、固定費を割るために30個のような最低ロットを置きます。記念品なら1個から、店で毎日使う器なら30個から焼き付け、という分け方が基本です。

店のロゴ入りの器を作るなら、まず1個で形を確かめてから本注文に進むと安心です。CAFORAの丸く深い 温 -ON- と、口の広い 拡 -KAKU- は、サンプル1点から試せて、本購入30個から店のロゴを転写できます。形からの相談は よくある質問・お問い合わせ からどうぞ。

参考・出典

CAFORA